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9月下旬、日大9.30の会が開かれた。
日大9.30の会は、日大闘争に参加した方々が、自由に過去や現在を語り合う場として
毎年開かれている会合である。
私は縁あって2年前の日大全共闘結成40周年拡大同窓会に参加させていただき、今回は2年ぶりの参加だった。
ここ数年、日大闘争に関する本の出版や、日大闘争に参加した方々の雑誌等での発言が続いている。
また、新たに「日大闘争の記録」制作実行委員会による「日大闘争の記録」づくりが進んでいる。
そのような背景もあり、今回の日大9.30の会では、何らかの形で全共闘について「書き・語り・記録する」作業に関わっている日大全共闘の方々を語り手とした「公開座談会」が行われた。
私もホームページとブログで明大闘争や全国学園闘争について「書き・記録する」作業をしていることもあり、今回の企画に非常に興味を持った。

当日は、以下の方々から発言があった。
「1968年全共闘だった時代」(ウエブサイト)主宰        山本 啓 氏
「新版 叛逆のバリケード」(三一書房・2008年刊)   編・著 大場久昭 氏
「路上の全共闘 1968」(河出書房新社・2010年刊) 著者 三橋 俊明 氏
「叛逆の時を生きて」(朝日新聞社・2010年刊)     入江育代・中村順 氏
「情況」「日大全共闘とは何か」(情況出版・2009年刊)       今 章 氏
「日大闘争の記録」制作委員会(制作中)          委員長 矢崎 薫 氏

司会・進行は三橋俊明氏、『全共闘関係の雑誌や本の出版が続いている。書いたり話したり記録したりする体験がどのようなものだったのか、何人かから話をして問題提起とし、全員が参加して語り合っていきたい。』とのあいさつがあった。

トップバッターは山本啓氏。
ホームページ開設に至る経緯の説明があり、『(ウエブで)昔のことを書いてもいいが、ここでガンバって生きていることを伝えていきたい。俺は今も変わっていない。』
また、ウエブ上の「68掲示板」については、『意図的に政治の主張をしないようにしている。日大闘争を闘った生き様と、今の想いに絞ってやっている。主張はあるが、ウエブではやらない。ネットで声をあげて主張する人はあまり好きではない。』

次いで大場久昭氏が「叛逆のバリケード」作成にあたっての裏話。
『本を作ったことについて特別な考えはなかった。あんな大闘争になると思っていなかった。闘争がつぶれるだろうから、記録に残したいということだったのか。
田村さんは経験を後の人に残して欲しいと言っていた。』

次いで中村順氏から40周年のTV出演について、入江育代氏から1970年に右翼学生に襲われ亡くなった中村克己氏の裁判に関わってきた話があり、裁判の証拠品である当時のヘルメットが参加者に回された。

今章氏からは以下のような発言があった。
『(以前は)皆が語っていることについて冷ややかだった。情況出版から話があった時、歴史なんだと思った。歴史としてきちんと伝えなくてはならないと。
60年安保の時に書かれたものを見て70年安保を闘ったように、いろんな形でいろんな人が語ればいい。
どういう風に日大闘争を記録するのか。いろんな次元から日大闘争を切り取って、日大闘争の立体像をつくれたらいいと思う。』

ここで会場に来ていた「叛逆の時を生きて」の著者、臼井敏男氏から本を書いた動機について話があった。(No147参照)

矢崎 薫氏からは「日大闘争の記録」制作の途中経過の説明があり、『(集まった原稿を見て)人によって闘争のとらえ方が違う。日大闘争の中でいろいろな事があったということだ。』
最後に司会の三橋俊明氏がまとめて、3時間を超える座談会は終わった。

座談会を聞いて、日大闘争を「書き、語り、記録する」それぞれの方の想いがよく分かった。ここに参加した方々は今も変わっていない、生涯全共闘なのだ。

懇親会の席上、農獣医のS氏から、私のホームページとブログに対する意見があった。
S氏は私の属していた414B統一戦線のN氏やH氏などとも交流があるのだが、N氏が私のホームページとブログに、他のメンバー(闘争に関わった者)の書いたものがないのが不満ということだった。
確かに、私のホームページとブログは私が書いているので、いくら客観的に書こうと思っても、どうしても私の「個人史」になってしまう。
そんなこともあり、私のホームページとブログは明大関係者に広く開放している。明大闘争との関わりなど書いたものを投稿してもらえれば、いくらでも掲載する。
また、明大に限らず、闘争に関わったいろいろな方の「エピソード」も掲載したいと思っている。
すでに、べ平連のK氏(仮名)のエピソードをブログに掲載している(No44)ので、参照してもらいたい。

いろいろな方々の「書き、語る」ことが積み重なった時、ジグソーパズルが完成するように、初めて闘争の全体像が見えてくると思う。投稿を期待したい。