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(No271-1の続きです)

しかし、我々は、それではまだ十分だとは思っていません。私たちは、世界の全ての国が原発から解放されるまで、努力を続けるべきだと思っています。
私たちはフロレンスで会議を行いまして、28ヶ国から四千人もの人が集まって、この先、どう脱原発を進めていけるか話し合いました。
このフロレンスの会議で、いろいろな今後の課題について話し合いましたが、一番重要なのが、フロレンス宣言というのを採択したことです。この宣言は国際的な運動であるべきだということで合意しました。
ヨーロッパレベルで国民投票を行って、ヨーロッパの市民が脱原発の選択をする、ヨーロッパレベルの国民投票が妥当だと思っています。そのため、次の一歩として来年の3月にパリで会議を行います。
私たちはイタリアの経験から、原発を廃止することは可能だということを学びました。明日、日本で総選挙があるということを伺っています。様々な政党が総選挙に参加していることも伺っていますが、皆さんにご提案したいのは、是非、あなた方の未来、あなた方の子供たちの未来のことを一番考えている政党に票を入れること、一番本気で原発を廃止してくれるような政党に票を入れて欲しいということです。
最後に皆さんに呼びかけておきたいのは、この運動を是非続けて欲しいということです。脱原発は可能なのです。私たちもイタリアで脱阮発を果たしましたので、皆さんも是非その努力を続けてください。ありがとうございます。』

<アンドレイ・オザロフスキさん(リトアニア/環境NGO・ベローナ)>(要約)
『私はこの場に居て、これだけ多くのみなさんが脱原発を望んでいることを知って非常にうれしいです。これは日本にとってもいいことだと思います。
私のコメントとして、皆さんに連帯の気持ちを伝えたいです。世界の原発を廃止する必要があるのだと思います。
私はロシアから来ました。残念ながらロシアは、原発を作り続けています。しかし、良いこともあります。隣のリトアニアでは国民投票がありまして、62%の人が新規の原発に反対したのです。おそらく、日本でも国民投票を実施したら原発を廃止することは可能になるでしょう。
日本で新しい原発を作ることは不可能に近いと思いますが、日立がリトアニアで新しい原発を作ろうとしています。
日立の原発は、福島の原発と同じように蒸気で動くものなんです。このような輸出も止めなければいけないと思っています。日立は、国民投票で国民が反対の意思表示をしたにもかかわらず、原発の輸出をしようとしており、リトアニア人の意見を聞いてもらえないのでしょうか。ノーというのは、明らかにノーなのです。
私からの東芝とか日立に対するメッセージです。彼らは一般の人が使う製品を作ることが出来るので、そういったものを作って欲しいです。人々に害を与えるようなものは作って欲しくないです。
私は、いずれ皆さんが日本で原発を廃止することに成功するだろうと確信しています。同時にみなさんも、日本の企業が海外に原発を輸出しないように、我々の運動にも期待して欲しいのです。
もう一つ、私が確信しているのは、人間の将来には原発が存在しないということ。是非、共に成し遂げていきたいと思います。
(日本語で)さよなら原発!共に頑張りましょう!』

続いて福島からの発言。
●福島からの発言
<大賀あや子さん(ハイロアクション福島原発40年実行委員会)>
『こんにちは。福島県大熊町から避難しています大賀と申します。改めて、まだ終わっていないということをお伝えしなくてはいけません。
つい先週、12月7日には宮城県、福島県の広い地域で震度5以上という大きな余震がありました。ゆっくりと激しい揺れが数分間も続き、多くの人々が恐怖に震えました。
福島市内の仮設住宅では、住民が外に出て「助けてー」などと声を上げ、一時騒然となったとも報じられました。
福島県の浜通り、仲通りの各地では地震後まもなく、ガソリンスタンドで給油する車の長い列が出来ました。更なる大地震と福島第一原発からの更なる放射能の放出を恐れています。
私たちはよく、東京電力の幹部や政治家や官僚たちに対して、その発言は、その政策は、仮設住宅に泊まってみてから、警戒区域を解除しようとする地域に住んでみてから、年間20ミリシーベルトくらいのところに住んでみてから、(福島第一原発の)4号機の建屋を視察してから、そこで心底激しい揺れを体験してから言えるのか、こう問いたいんだと話し合っています。
今日、私は郡山から2時間かけてまいりましたが、郡山のビックパレットの前では、早朝からIAEA閣僚会議の会場前で、非暴力直接行動のアピールが行われています。

(No271-3に続く)