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(No279-1の続きです)

その後、同じ6番教室で映画「パルチザン前史」が放映され、午後8時すぎ終了した。
この日の集会は大学側と次のような確約事項を結んでの条件つき集会であった。
.悒襯瓮奪函△海麕世鮖?噌?泙覆き∨塾蝋坩戮魑こさない試験・授業の妨害をしないぢ沼膤慇犬鯑?譴覆きセ?屐文畍6時まで)を守ること、というものであった。
このうち.悒襯瓮奪函↓イ了?峺啓蕕砲弔い討惑亡?坩戮あるかもしれないことを、最初から双方話し合った。
また、この集会は学生側は「経営学部学生会」の名で届け出たが、大学側は全共闘の政治集会にスリ替わることを承知の上で許可した。昨年にくらべ、大学側の柔軟路線が目につく。』

この全共闘政治集会で配られた1枚のアジビラを、明大新聞が資料として載せている。

【明治大学新聞 1970.2.12】
『全共闘運動の新たなる飛躍を準備せよ! ―2・10政治集会アジビラよりー
社問研闘争委員会
われわれは今日まで全共闘にかかわってきたが、それは全共闘が69年1月の安田攻防戦により質的に転化したと判断した。だからわれわれはそれを受けつがなければならないと感ずるのである。
それゆえ、普段に目的意識的に帝国主義支配体制を打倒し、プロレタリア権力を樹立する政治部隊としての登場を主張するのでなく、今日まで東大・日大の教育学園闘争が切り開いた、帝国主義ブルジョアジーの教育政策の各大学への具体化(=自主規制路線)を粉砕する、各学園の個別大衆闘争機関とわれわれは位置づけてきたし、それをわが明治においても追及いくだろうという展望をもったのである。われわれはこの様な立場にたって運動に参加してきたのであった。
だが、今日までの全共闘は10、11月闘争を重大視して、全共闘内における各闘争委の質が、改良主義的傾向を多分にもっていることを十分に認識しえずに、政治カンパニア闘争へひっぱりだそうとして、全共闘の組織的混乱と失墜を招いていった点があったのではないだろうか。
そして、今日卒業試験粉砕闘争を通じて、入試粉砕闘争にかかわっていくとき、この闘争がわれわれに論理的に説明しえても、更なる前進が卒業試験粉砕闘争をみても約束されない以上、全共闘の今後の方向性についてますます危惧が起こってくるのだ。(後略)』

このアジビラを明大新聞に掲載した意図は定かではないが、内容としては、明大全共闘が抱えていた問題点を明らかにしたものと言える。
明大全共闘は結成時点から党派主導の全共闘という宿命を負っており、学内的には6項目要求を掲げつつも、各党派は69年11月の佐藤訪米阻止闘争、そして70年安保闘争という政治闘争を闘う部隊として全共闘を再編しようとしていた。
しかしながら、そのような「政治的流し込み」に対して、全共闘に参加している各闘争委員会の中には、このアジビラのように、批判的な立場も存在していたのである。
この問題は、70年6月以降、ノンセクトの台頭と、それに対する党派の対応の中で先鋭化してくる。

次は入試と卒業式をめぐる全共闘の動きである。

【明治大学新聞 1970.2.26】
『20日 全共闘がデモ行進(写真)
19日の三里塚現地闘争に参加した本学全共闘は、20日、入試粉砕に向けてデモ行進したり、ビラを配布したりした。
お茶ノ水駅、学生会館、7号館前で受験生にアジビラを配布していた全共闘は、10時頃から元町公園にヘルメットをつけた部隊約百人が結集、交通警官にサポートされながら記念館前を通り神田常盤公園まで整然とデモ行進した。
同公園では制・私服警官がとりまく中、全共闘の関口成一君と藤田美紀浩君が入試粉砕に向けて決意表明、同じく横谷優一君が「各闘争委員会を単位としたアジビラ配りを中心」とする一連の入試粉砕行動提起を行った。その後、各地区に分かれて連絡合議を開き流れ解散した。』

【明治大学新聞 1970.3.19】
『入り口で一部混乱
昭和44年度の卒業証書授与式は3月25日、神田地区で挙行された。この日、開始時刻の午前9時30分直前に、反帝学評系学生約20人が、卒業式粉砕を叫んで、法学部の式場となっている記念館講堂に突入を図った。しかし会場入り口で職員に阻まれ、約20分インターと怒号が入り乱れ、押し合いを繰り返したが、結局職員の力に圧倒され、扉がしめ切られた。
このため、法学部の式は約40分遅れて始まり、式次第途中にも、扉の外からインター、シュプレヒコールが聞こえてくるなど、落ち着かない卒業式となった。(中略)
学生は記念館から中庭にデモをかけ、ここでも集会を開いて気勢を上げた。大学側は機動隊を要請。正門付近に機動隊の姿も見られた。学生は9号館裏口から学外に抜け、逮捕者はなかった。(後略)』

明大全共闘として各党派が一緒に行動していたのは、3月までであった。
4月から新入生を迎えて新学期が始まるが、70年6月に向けて明大全共闘内部の主導権を巡って党派間の内ゲバが顕在化していく。

(つづく)