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ボブ・ディランが今年の春に4年ぶり7回目となる来日ツアーを行うとのことである。ボブ・ディランの初来日は1978年だった。東京では武道館で公演が行われ、私も友人のK君と一緒に武道館の2階席から、スポットライトを浴びて遠くに見えるボブ・ディランを見ていた。
公演の1曲目は確か「ミスタータンブリンマン」だったかな・・・。
(写真は1978年のボブディラン来日公演のパンフレット表紙)

先日、NHKのプレミアムアーカイブスを見ていたら、こんな番組を放映していた。
ルポルタージュにっぽん「ボブ・ディランがやってきた」(1978年)
インタビュアーは、作家の村上龍氏。当時26歳。
テーマは<ディランを聴いて青春を模索した様々な人々に出会い、様々な人生を知りたい>
今回は、この番組の内容を掲載する。ボブ・ディランについての番組ではあるが、村上龍と様々なジャンルの人とのインタビューを通して、あの時代が見えてくる。
(文書が長くブログの字数制限を越えるため、No331-1からNo331-5に分けて掲載します。)


【ルポルタージュにっぽん「ボブ・ディランがやってきた」】NHK1978年放映

1 記者会見

スーパースター、Mrボブディラン!(拍手)
司会「大変にお疲れのところ 誠に恐れ入ります。私たちは、貴方の来日を長年待ち焦がれておりました。心から、歓迎の言葉を申し上げたいと思います。
かってはですね、反戦歌、いわゆるプロテストソングを主に歌われていたと思うんですが、愛をテーマにされた心境の変化というのはどういうことなんでしょうか。」
ボブ「プロテストの曲が、自分の一番素晴らしい愛の歌だと思っています。」
司会「一般にフォークの神様と言われていますが、そのことについては、どのようにお思いでしょうか。」
ボブ「私はフォークの神ではありません。」
司会「それでは何でしょうか。」
ボブ「ただの人間です。」

2 初日コンサートの様子

「やせっぽちのバラード」が流れる
初日の観客数12,000人。岡林信康・沢田研二・井上陽水・美空ひばり・駐日アメリカ大使夫妻などが公演を見に来る。
<字幕>
ボブディラン:1941年生まれ。20歳でデビュー。「風に吹かれて」「時代は変わる」「戦争の親玉」「ライク・ア・ローリングストーン」と世界中の若者に熱狂的な支持を得、一躍平和・公民権運動のオピニオンリーダーとなる。
日本の若者の文化・思想にも大きな影響を与えた。発売LP22枚、売上50億。

3 中山ラビ(フォークシンガー)(大学時代、ディランの歌を自ら訳しフォーク活動に入る。東京公演には連日足を運んだ。)

村上「同じ歌手としてね、ボブディランをどう思うか。」

中山「私、大真面目に音楽をやっていると思って、惚れ直しましたけどね。やっぱり、ああいうすごい人が、ちゃんと生きている、ちゃんと生活して生きている。」

村上「ミック・ジャガーなんか結構楽しく生きている感じがするんですけれど、あれはどうですか?」

中山「やっぱり、ディランだってそうなんじゃないんですか。」

4 児島鉄平・23(フォークシンガー)(高校時代ディランの歌に出会い、歌手になることを決意。)

「とにかく素敵だった。でも、それ以上は言いたくない。自分の一番好きな人を人前に晒しているみたいな、そんな感じで一生懸命見ていたから。結局、今日、日本にいるんだったら、日本に今いるディランが好きですね。」

5 泉谷しげる・29(フォークシンガー)(“ディランの子”と呼ばれる歌手の一人 代表作「春夏秋冬」「国旗はためく下に・・・」)

泉谷「えーっと、僕が聴いたのは68年くらいだと思うのね。その頃っていうのは、わりと学生さんがノリまくってて、西口周辺でドーンとやってった頃、始まる頃だよね。僕なんかもちょうど会社ひけて、すぐそういうところにワーと行ってね・・・」

(No331-2に続く)