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(No333-1の続きです)

「私たちが責任をとる」大江さんが先ほどおっしゃった通り「未来に対して何ができるか」という事なんです。
私は今72です。先日70代の仲間が集まって古希の会というのを作りました。
「俺たちはもう先がないんだから、どういう生き方をするか。この事によって未来になにか貢献できるかもしれない」そんな思いを誓い会いました。
私たちが、責任をとれない連中、国会の中継なんかを見ていますと、「私が責任者だ」「責任をとります」腹でも切るっていうんでしょうか!?
やつらはそんなことしっこないんです。
「私がその立場にいる事が責任をとる」なんていう事をいろんな人が言っているでしょ。
そういう社会を変えましょう。私たちに未来を残せるっていう事はそういう事でしょ。
そのためには少なくとも原発の再稼働という原子力村教、私から見るとあれは一種の新興宗教ですね。自分たちが正しいと思いこんでいる人たち、その人たちに思い知らせること。
そして、できるだけ多くの人たちが声を上げて、そして彼等を恐怖させようではありませんか。(拍手)
与党の幹事長が「デモなど、ああやって大きな声を上げる人たちはテロだ」と言いました。
彼らがやっている事、日々政策の中でやっている事がテロ以外の何者ではないでしょうか。(拍手)そういう社会を変えましょう。それが私たちの未来への責任です。
今日集まった人々、私は日本の最良の部分だと思います。皆さんは小さな事、「デモしかない」そう思っているかもしれない。
だけど皆さんが信じ続ける事、思い続ける事が実は大きな力であり、今私たちに不当な事を強いている人々に対する怒り、そして悔しさ、そうしたものをまとめて大きな声にしていきましょう。呟きを声にしましょう。声を行動にしましょう!
それがこの集会ではないでしょうか。(拍手)
私たちは京都でも、あるいはこの間は鯖江で、あるいは松山で、あるいは福岡で、いろんな小さい声を集めて一つの行動に押し上げてきたと思います。
この今日の天気。これは神の恵みです。天は我に味方しているんです。
寒い中こんな暖かい日を私たちにくれた事はとても、別に私は宗教者ではございませんが、やっぱり何か大きな力が私たちに味方しているとしか思えません。
今日の集会を元に、川内原発、あるいは伊方原発、「原子炉の形が違うから安全だ」なんていうのは信じられません。全てあの地域、潜在的な福島なんです。
なにが「世界で一番安全な基準」ですか!住民の避難計画さえ立てられない様な基準がどうして世界一なんでしょうか!?私たちはそういう言葉に惑わされない。
惑わされては負けだ。くじけては負けだ。
そういう気持ちを持って今日は集まっておられると思います。
今後も頑張っていきましょう。(拍手)』

なすびさん(被ばく労働を考えるネットワーク)
『みなさんこんにちは。
被ばく労働を考えるネットワークのなすびと申します。同じ名前で昔、懸賞生活というのをやられていたタレントさんがいるのですが、全然別人です。
私たち被ばく労働を考えるネットワークは福島原発事故のあと、収束作業の労働者や除染作業の労働者の労働相談を受け、労働争議に取り組んできました。
重層下請構造のもとで、これらの労働者は賃金や危険手当をピンハネされて、そして、突然の一方的な解雇や使い捨て、ひどい労働環境の中で仕事をしてきました。
今取り組んでいる労働争議の一例をちょっとだけお話しますと、汚染水にまつわる仕事に就いている労働者がいます。
彼は1日8時間の労働以外に朝残業2時間、そして晩に残業2時間、1日12時間以上の作業を毎日強制されていました。
放射線作業というのは危険労働ですから、1日2時間以上の時間外勤務というのは労働安全衛生法上の違反行為です。それを日々、毎日強制されていました。
そして彼の話によると、政府のロードマップ、それから政治的なスケジュール、そして、東電からの強い意向によって、毎週毎週ノルマがきつくなったというふうに言っています。
彼は「本当にもう体がしんどくて動けない」「もう毎日こんな仕事なんかできない」というふうに訴えて、「仕事ができない」という行為を具体的に示したところ、その下請けの社長から、即日の解雇、そして宿舎からの即日の退去を要求されました。
これもですね、解雇は1カ月以上前の解雇予告通知が必要ですので、違法行為です。
そのような様々な労働相談と労働争議を今私たちは取り組んでいます。

(No333-3に続く)