
連載19で紹介した全国大学紛争校一覧の続きである。この記事が載った「サンデー毎日」は「東大紛争から安保へ」緊急増刊号。週刊誌の宣伝文句を見ると「この一冊で大学問題のすべてがわかる!」となっており、大学紛争関連の記事で埋め尽くされている。
週刊誌の目次を見てみると
座談会 大学人の苦悩と“大学の自治”
徹底討論 東大をどうするか
三人で語る「70年安保我々はこうする」・・・北小路敏、小田実、岩井章
潜行中の山本義隆全共闘議長に単独会見
ルポ・紛争地帯を行く 日大・京大
グラビア特集 安田城の争乱とその周辺
全学連各派はどう違う?
石のひとつも投げて帰ろうよ ヤジ馬の心情・・・・永 六輔
「1・19と私」・・・・ 野坂昭如
などである。
この全国大学紛争校の一覧の記事も、どのように取材したのか分からないが、大学の状況がよくわかる。ただし、その後の大学紛争の拡大で記事のジ通しは大幅に狂ってしまったようだ。明大はこの時点では紛争校に入っていない。
「サンデー毎日」 1969年2月20号【緊急特集 東大紛争から安保へ】
【全国大学紛争校の一覧】(引用)
『一覧の見方:<大学名>~菘性∧響莊于甅F争形態せ愼灰札トジ通し
関東地区
<茨城大学>
[世隆浜?娠牒∈鯒の教養部短縮により留年が大量に出て反対運動が起こったが、さらに寮問題が発生、自治会と学友会が激しく対立昨年暮れに学生部長室占拠、ことしになって集会、デモて鋗Ψ呂強いが、反帝学評、社学同もジ通しなし
<東京大学>
^絣愽処分に端を発し、全学的な改革運動∩干悒好函∨槁瑤呂犬畆舁廚雰柀封鎖。さらに昨年10月以降日共系と反日共系の対立激化、警察力により封鎖解除、入試は中止バリケード撤去後は散発的なデモ・集会て鋗Ψ蓮反日共系連合ダ篷湘
<東京教育大学>
|淒隼海蹐移転反対と大学改革運動■崖愽瑤バリケード封鎖、文学部教授会と他学部教授会も対立、入試中止(体育学部除く)K槁占拠、バリケード封鎖ち甘淒匹動くゲ魴茲慮込みなし
<東京外国語大学>
ヽ慇故世凌契澆鉾爾Υ浜?娠牒∈鯒秋から全学バリケードにはいり、ことしになってから一般学生のスト反対の動きが目立つ。共闘会議の足並み乱れずA干悒丱螢院璽鼻∨槁占拠・封鎖と親鋗Ψ蕨合イ気蕕忘乱の可能性も
<日本大学>
|税問題の糾明、学生自治権の獲得、理事総退陣を要求■横芦円の脱税事件に端を発し、経理の公開、民主化要求から全学スト。昨年9月に大衆団交が開催された。会頭などが居直り、その後団交なしバリケード封鎖。一時より勢力は衰えたがなお数千人が活動と親鋗Ψ蕨合ジ通しなく入試妨害のおそれも
<中央大学>
ヽ慇顕餞枳簑蠅脳鐇澎儖?馘映僂鰺弋甅⇒住仕犒襪紡个靴導慇限Δ反発、団交を重ねているA干悒丱螢院璽鰭?伸ぜ匈愼韻鮹羶瓦貌鋗Ψ呂皚ジ通したたず
<上智大学>
ヽ惘爐量閏膕修判菠の撤回∩干慙加盟問題を契機に民主化運動が全学化、昨年暮れに休校(ロックアウト)を宣言し、学生が奪還闘争を準備中散発的な集会・デモと親鋗Ψ蕨合ジ通したたず
<明治学院大学>
ヽ慇犬寮治活動緩和を要求∨槁堯ΩΦ羲爾覆疋丱螢院璽匹派?拭△海箸靴砲覆辰討気蕕忘乱の度を深めているK槁瑤呂犬甍貮校舎をバリケードで封鎖中ぜ匈愼鵜ジ通したたず
<芝浦工業大学>
ヽ愴饕余紊家紳弍親悪¬邉緝学生への授業料特待問題が明るみに出てからしばらくは小康状態を保っていたが、昨年から授業料値上げもからみ急に激化。大学側が大幅な機構改革提案A干悒丱螢院璽鰭?伸と親鋗Ψ蕨合ナ神鼎砲爐う
<東京工業大学>
/稽世侶暙澆鬚瓩阿覺浜?娠牒∈鯒夏ごろからくすぶりはじめ、1月にはいってから1日ストを行った。1月28日から全学無期限スト体制入りっ羈貿畢ジ通したたず
<電通大>
[誠羯?悗慮?外?修覆瀕世隆浜?娠牒∩干惱顕顱大衆団交を行ったが、封鎖派(寮闘委)と民青系の学友会が対立し、紛争がエスカレート12月20日から本館を封鎖中だが授業は平常どおり行われていると親鋗Ψ蕨合イ海γ緇?屬埜通したたず』
※ この続きは4月12日の連載で関東甲信越・中部地区の大学の状況を紹介する予定です。