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(No312-1の続きです)

今、まだ福島の原発の被害にあった方、そのような方々の保障もされない、ちゃんとした住まいもないような方々が本当にたくさんいらっしゃいます。そんな中で国は大飯原発が止まってゼロになった段階でも、必死になって再稼働に向けて進めている。このような状態を阻止するためには、私たち一人一人が力を合わせて声を上げて行く、そして私たちの意志を、こうやって集まることによって可視化して行く。これからどんどんこのようなことが大事になっていくと思います。
3・11以降、首都圏だけでなく全国の原発の反対運動が実際に再稼働を遅めてきています。この運動がなければ、もっと稼働していると思います。まだ目に見えて政策転換までは追い詰められていませんけれど、私たちのこの市民運動は確実に政府を押してきております。今日も、今後再稼働は一切させない、そのような強い気持ちを皆さんと一緒にこの後のデモでも可視化してアピールして、今後の行動の大きな礎になる日になればと思っております。本日はお集まりいただいてありがとうございました』

デモは14時過ぎに出発ということで、記録班としては早めに会場を出て、出発地点である日比谷公園霞門の信号の先で待つことにした。一番目の撮影ポイントである。
このあたりは人が大勢待っているが、半分くらいは警視庁関係者と思われる人である。
デモは14時20分出発ということだった。デモは首都圏反原発連合のドラム隊を先頭に、ファミリーブロック、サウンドカー、さようなら原発1000万人アクション、原発をなくす全国連絡会の順に出て行く。
4大学共闘のデモはいつも早い時間に出発する。この日も「デモはすぐ終わってしまうので、17時からの国会前集会までの時間をどうするか」などと心配をしていた。
ところが、デモ隊とデモ隊の間が長い。信号が変わってもなかなかデモ隊を出発させない。待ちきれないデモ参加者が「早く出せ!何やっているんだ!」と警備の警察官に怒鳴る場面もあった。4大学共闘のデモ隊が出発したのは、デモが出発してから1時間後である。
たんぽぽ舎、経産省前テント広場、再稼働阻止全国ネット、プロジェクト猪などとともにデモに出発した。デモに合流できなかった人もいるようで、4大学の人数としては少な目である。
次のデモ隊には釜ヶ崎日雇労働組合の「釜ヶ崎解放」の旗が見える。その後には「ジグザグデモの会」の大きな横断幕が見える。「旗旗」の草加さんなどが新しく起ち上げたグループだ。「釜ヶ崎解放」の旗が出発すると、デモ隊はそこで切られてしまった。「一緒に行かせろ!」という声が上がる中、反原発ジグザグ会は警察官に囲まれ足止めを食らっている。
ピッピッーという笛の音とともに「原発社会を解体せよ!」という横断幕を先頭に反原発ジグザグ会のデモは出発していく。ヘルメットにタオル、軍手を付けてやる気満々だが、、「警視庁」の腕章を付けた数名の私服がピッタリと脇を歩いている。これでは戦闘的デモンストレーションは難しい。

次の撮影ポイントである日比谷公会堂の交差点に移動する。移動途中で、日大のH氏と出会う。H氏は携帯片手にデモ隊と連絡を取っているようだ。デモ隊の様子を知らせ、「まだ来ないよ」と言って別れる。
交差点にも日大のT氏がいる。デモ隊に合流しようとして待っているようだ。今回はデモの途中で合流する人が多い。
日比谷公会堂の交差点にデモ隊が入ってきた。ここでも写真を撮って、デモ隊と一緒に東電本社前に向かう。東電本社前では「汚染水を流すな!」のシュプレヒコールを叫んで抗議。次の撮影ポイントである外堀通りの横断歩道橋に急ぐ。何とか間に合って、横断歩道橋の上から撮影。その後、最終撮影ポイントである日比谷公園西幸門付近でデモ隊の到着を待つ。
通りを東電に向かって、原発をなくす全国連絡会のデモ隊が続いている。まだ日比谷公園を出発していないデモ隊がいるのだろうか。
夕方5時近くになって、やっと4大学共闘のデモ隊は日比谷公園に到着した。芝工大のY氏の主導により、公園内の広場で恒例のインターナショナルの斉唱。そしてシュプレヒコール。「原発を今すぐ廃炉にしろ!」「再稼働反対!」「東電を解体するぞ!」「4大学共闘は闘うぞ!」「大学共闘は闘うぞ!(4大学以外の方もいるので)」
Y氏からの「元気がある人は国会前の抗議行動に参加してください」との発言でデモは終了した。公園には薄闇が広がってきたが、まだ到着するデモの隊列は続いている。


(終)