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(No332-2の続きです)

そして、それが人の手によるものだということです。
3年が過ぎても、日本はこの問題から一歩も前に進んではおりません。そんな混沌とした状況の世の中に子どもたちが育つ環境があります。
「たらちね」の活動から見えてくる現実は、事故の検証も出来ない、子どもを守ることも出来ない、そんな大人たちの情けない姿と子供たちの悲しみばかりです。
3年をあえて節目とするならば、初めの一歩を、今日のこの日から踏み出したと思います。そして、一人でも多くの大人たちに本気で子どもを守るという気持ちで、残りの人生を歩んで欲しいということ、それが被災地で活動する私たちの願いです。
以上です。ありがとうございます。』(拍手)

この後、坂本龍一さん(音楽家)のゲストスピーチがあり、引き続き原発現地から、中村きくえさん(八幡浜・原発から子どもを守る女の会)、石地優さん(原子力発電に反対する福井県民会議・事務局次長)からのスピーチがあった。
最後に.集会決議が読み上げられ、集会は閉会した。

4大学共闘は、集会後、東電本社前に移動した。途中「いたばし さらば原発」のノボリを持った日大のO氏と一緒になり、東電本社前に到着。
東電本社前抗議の呼びかけ団体は、たんぽぽ舎と経産省前テント広場である。
抗議行動の冒頭、抗議趣旨の説明があった。

『みなさん、こんにちは。(異議なし)趣旨説明を行います。今日は原発ゼロ統一大行動の一環としまして、東電本店合同抗議闘争を行います。未だに事故は収束しない、ますます状況は悪化しています。こんな東電を残しておく必要はありません。(そうだー)徹底的につぶしましょう!
福島では東電はいかにやる気がないか。何と2億4千万ベクレルの放射能がタンクから漏れ出している。東京電力が一応タンクの管理をしていた訳ですが、警報機が鳴ったって放りっぱなし、バルブの栓が開きっぱなしになっている。そして自動停止を止めて、手動式で、すれすれまで2億4千万ベクレルのストロンチウム入りの汚染水を溜めに溜めた。あれはどう見ても、手に余ってわざと漏らしたとしか考えられない。(そうだー)
もはや東京電力には当事者能力、管理能力がない。こんな東電つぶしてしまうしかない!福島の子どもたちは今現在、26万人検査しました。そのうち何と75人ですよ、甲状腺がん。通常であれば100万人に1人しか出ないと言われる子供の甲状腺がんが、26万人の子どもたちのうちから75人ですよ。山下俊一は機械が良くなったから発見されたなんて言うな!ふざけんじゃない!我々素人が見たって福島原発の放射能が原因だということがすぐ分かりますよ、26万人で75人ですからね。
しかし、東京電力はこういった状況を見捨て、計画では柏崎刈羽原発全7基を2016年までに全て再稼働するなんてことをぶち上げました。許されない!この7月には6号基、7号基を稼働するんだということを宣言しています。私たちは絶対に許しません!(拍手)そして国、安倍原子力帝国は何を考えているかと言うと、エネルギー基本計画の中において、原子力発電はベースロード電源だとか、基幹電源とかいろいろ言い方変えてますが、要するに原子力発電をこのまま存続する、そして核燃サイクルも動かすという宣言をしました。
そして規制委員会の田中俊一は、この3月中ごろまでには再稼働する原発を絞り込むというようなことを言っています。絶対に許すことは出来ません!東電への闘いは、この原子力帝国との闘いとなります!
本日の東京電力解体合同抗議行動、最後の最後まで福島の声を、そして私たちの怒りをこの東電にぶつけていこうではありませんか。(拍手)』

続いて参加者からの抗議スピーチが行われ、たんぽぽ舎、「反原発自治体議員市民連盟」などがスピーチを行った。
参加者は主催者発表で500名(実数はその半分程度か)。参加者の中には反原発ジグザグ会のヘルメット姿も見える。道路を挟んで線路寄りには私服らしき人たちがたむろしている。
抗議行動の最後は参加者全員でコール。
「原発反対!」「再稼働反対!」「被曝労働やめろ!」「ピンハネやめろ!」「汚染水とめろ!」「東電解体!」「子どもを守れ!」「命を守れ!」
怒りのコールが東電本社前に響き渡った。

<集会のお知らせ>
伊達判決55周年記念
「今こそ伊達判決を生かそう!」―危険な安倍政権に対する対抗軸をー
日時:2014年3月30日(日) 午後1時~5時(12時30分開場)
開場:明治大学リバティータワ1階大ホール(御茶ノ水)
内容:
○記録映画「流血の記録・砂川」
○基調講演「伊達判決の現代的意義と安倍政権の正体」
○特別報告「砂川事件再審請求の根拠と意義」
主催:現代史研究会・伊達判決を生かす会