(ブログの字数制限を越えるため、No271-1からNo271-3の3つに分けてあります。)
12月15日、さようなら原発一千万署名市民の会、首都圏反原発連合の呼びかけにより
「Nuclear Free Now さようなら原発世界大集会 」と「Nuclear Free Now 世界大行進」が行われた。
この集会と行進(デモ)は、12月15日から17日にかけて、日本政府と国際原子力機関(IAEA)が「原子力安全・福島閣僚会議」を福島県郡山市で開催することへの対抗アクションとして、東京・日比谷と福島・郡山で企画された同時参加型アクション「Nuclear Free Now」の一つとして開催されたものである。
4大学共闘(明大、日大、芝工大、専修大の全共闘派)は、この集会とデモに共同行動として参加したので、その様子を報告する。
当日は小雨。日比谷野外音楽堂に到着すると、会場も半分くらいしか埋まっていない。会場の後ろにいた日大のJUNさんに「11月11日(首相官邸・霞が関大包囲)の時と一緒だね」と話しかける。
明大の幟を探していると、Y・R氏が「明大土曜会」幟を持ってやってきた。4大学の面々も徐々に集まってきた。
会場の演壇の後ろには、7月16日の代々木公園でも掲げられていた、奈良美智氏の少女の絵が掲げられている。(写真上)
中大ブント(叛旗派)の神津陽氏も「原発なくすりゃええじゃないか」の幟を持ってY・R氏の隣に座っている。
雨が降りやまぬ中で、集会は始まった。
●「さようなら原発」呼びかけ人あいさつ
<鎌田慧さん(ルポライター)>
『皆さん、こんにちは。今日は雨の中、ありがとうございます。
私たちは3・11事故の後、いくつか集会をやってきました。雨が降ったのは今日が初めてです。しかし、闘いも長くなりそうですし、雨が降ったり、風が吹いたり、選挙があったり、選挙がなかったり、いろんなことがあっても、私たちは脱原発まで絶対に頑張るという意志は貫いて、雨をものともせず、頑張っていきたいと思います。
今の選挙は、殆どの候補者が脱原発を言うようになりました。これは目くらましということもあるでしょうけど、しかし、私たちが殆どの人が脱原発と言わざるを得ないような状況を、一生懸命、この1年9か月にわたって耕してきたと言う成果を、忘れることは出来ません。
私たちは、毎日のように脱原発のために働いてきました。例えば、去年9月の明治公園での6万人集会、あるいは、ことし7月の代々木公園での16万人集会、あるいは、各地でのさまざまなところでの集会やデモ、そして首相官邸前のデモ、国会包囲デモ、そして経済産業省のテント村、いろんな方々が、いろんな創意をこらして、そして脱原発を誓って闘ってきた訳です。その成果がいよいよ選挙に向かって来ました。
しかし、自民党に(政権を)譲り渡す訳にはいかない。絶対、それを乗り越えて闘っていくという決意を、今日表明する必要があると思います。
今日の集会は、たまたまここに設定していたのに選挙がぶつかってきた。しかし、それも私たちは敢えて引き受けて闘っていく、選挙も乗り越えて闘っていく、どんな政権になっても私たちは脱原発の声を落とすことはない。更に盛り上げて闘っていく。それが次世代の子供たちに果たす、私たちの役割だと思います。(中略)
自民党は美しい日本などとまだ言っています。美しい日本を破壊してのは誰ですか。美しい日本に私たちの力でもっていく、それには原発を無くしていく、そういうことです。
美しい日本を破壊したのは、かって自民党と産業界が公害問題によって日本を破壊してきました。それを私たち住民は反公害闘争によってそれを克服してきた。そして、今、原発が美しい日本を破壊した。それも、私たちは尚且つ修復していかなくてはいけない。
そういう意味で原発は全部潰す、54基を潰す、もう活断層がいろんなところに現れています。これは初めから指摘されていた。それを原子力安全・保安院は無視した。電力会社も無視してきた。そういう負の遺産の上に立ってこの選挙があります。
皆さん、選挙を戦おう、そして選挙を乗り越えて、なお闘っていきましょう。頑張りましょう。』
「どんな政権になっても私たちは脱原発の声を落とすことはない。更に盛り上げて闘っていく。」ということである。
続いて、呼びかけ人の内橋克人さんのあいさつ、そして法政大学教授の田中優子さんから発言があった。
今回は世界大集会ということで、海外ゲストの発言があった。
● 海外ゲストの発言
<モニカ・ゾッペさん(イタリア/環境NGO・レーガンビエンテ)>(要約)
『みなさん、こんにちは。私たちは、イタリアの脱原発運動から、皆様にメッセージを持ってきました。私たちは、去年イタリアで原発を廃止することに成功しました。国民投票で98%の人が脱原発に賛成したのです。
(No271-2に続く)